看護師がスキルアップをするために、様々な専門的な資格を取得するという方法があります。
その資格の1つである「呼吸療法認定士」とは、正式名称を「3学会合同呼吸療法認定士」といい、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会という3つの学会が合同で創設した資格となります。
日本の医療現場では呼吸療法は重要な医療手段の1つとなっており、高齢化が進む今後はますます必要となると考えられています。
ですから、呼吸管理のスキルを持つ人材の育成と維持のために、資格として認定されました。
呼吸療法認定士の受験資格を得るためには、認定委員会が定めた学会や講習会の受講が必要となります。
またその受講のためには、臨床工学技士・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士で、なおかつ准看護師以外は2年以上、准看護師は3年以上の実務経験があることが条件となります。
受講後に受験を申し込むことで、認定試験を受けることができ、合格後に資格を得られます。
呼吸療法認定士の資格を得るために講習会などに酸化することによって、呼吸理学療法や酸素療法などの呼吸療法について、専門的な知識やスキルを身につけられますが、民間の資格なので、自分の職域以外の業務はできません。
ですから、臨床の現場で呼吸器疾患の患者の急変に冷静に対処したり、介護の現場で知識を生かしてADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を向上させるために努めることが、業務となります。